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3月のメッセージ

大阪八尾市在住の高津さんの5年越しの思いが実り、参加者50人以上集めたワークショップと、その発表会が行われた。高津さんのやりたいという気持ちがボランティアを集めて八尾市を動かした。

高津さんが視覚障害なので私は歌を6曲歌った。私の声が直接思いとなって観客の耳に届くだろうか、振動を研究している私にとって今までの中で一番の正念場だった。

ソーランバラードという曲を歌っている時に障害のある子供が「グエッ」という吐き出す声を発していた。今までの私だったらなんて運が悪いと思い、少なからず影響されたが、私はなるべく観客全体を大きくとらえ、又一人一人の発している何かを捕まえようと自分の体の中心を上と下に伸ばし、体から発する波を遠くまでイメージした。一瞬でも気を許すと自我が出てくじけそうになるが、逆に楽に力を抜けば、即興で次はこうすれば良いと言う声と体のイメージが明確に何処かから届けられて来る。気がつくとシンと静まり返っている。嬉しかった。最後に参加者全員と踊る時も、一人残らずの人と生きる喜びを分かち合いたかった。さっきの「グエッ」の子も何となく踊っている。私たちは声と体を通してもっと一つになれる。共振出来る。

高津さんは見えないのにとても明るくてエネルギッシュだ。その純粋な気持ちが沢山の人を振動させる。参加者の中で小児病棟を抜け出して来ている和美ちゃんがいる。その子との別れ際に「和美ちゃんは将来何にでもなれるから信じてね」という私を見つめる目の力強さが忘れられない。
また秀星くんという中一の男の子の即興でやった皆を励ます踊りが忘れられない。足が不自由なのに格好良く、手を挙げて笑う姿が目に焼き付いている。

私はリーダーとして皆をまとめている。だけどその中に優越意識はないだろうか?自分が皆より何処か優れていると思っていないだろうか?
色んな人の真剣な思いに触れる度に怖くなる。
本当に大事なのは子供の心だ。和美ちゃんの人を真っすぐに見て信じきれる心、秀星くんの人に対しての深い思いやり、そして高津さんの沢山の人と関わって喜びを分かち合いたいと思い続けその大変さを乗り越えられる強靭な意思だ。人と比較させられ皆と同じことが出来るのを良しとする社会では、それがおのずと支配をし、また正義感をかざして人を批判する。でもそれは本当に自我からではなく流れの中での出来事だろうか?

人に腹を立てて何か言う事で、体の細胞は死んで行く。

そこまでして何かを言う事は、本当に体を犠牲にしてくれて偉いと思うが、まず人を許す事から私は始めたい。
ソーランバラードで上手くいったのも、感情に負けていたら無理だった。

それにしても3月15、16日とも楽しかった。
子供の時のように無心に、純粋にもっとなりたいと心から思った。
関わった全ての人たちありがとう。本当に有り難う。

3月20日
by 香瑠鼓 >>HP
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by lampslodge | 2008-03-28 00:21 | 2008