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日本女子体育連盟のワークショップが終わって

2月10日、11日と日本女子体育連盟のワークショップが終わった。アシスタントの先生達が「何かひとつドアが開いたって感じです」と言ってくれてホッとした。何せ今回は中高生の体育の先生中心という事で自分のやって来たメソッドを体系化し、図式にし、どんな質問でも理論づけて答えられるようにした。テーマは「幸せになる即興力〜主観と客観を瞬時に切り替える」だ。

人間窮地に陥るととっさに解決策を思いつく。そういう状況を無理無く創り上げチームに分けてゲーム感覚で一瞬にして表現を即興で創って行く。
私の理論では「即興は身体で相手を受け取る=素粒子の単位では振動している私達の肉体同士を共振させる」が中心となっている。声も空気を振動させ相手に伝わるのだから振付けで揃った踊りをしているときも共振しているのだろう。それを同じ動きではなく全員バラバラだけれど調和がとれていてエネルギーがある、という風に持って行く。

まず受け取る、相手を感じる、チームとして全体を感じる。
人間同士が繋がってひとつの有機生命体のように自然と動く。ゆっくり動くのならぶつからないが早く動いてかつビートを変えて行く。ある瞬間に感情を出すが客観的に全体を見て1枚の絵のように止まる。CMで言うなら思いがけない展開で印象を残しつつ最後に商品が出て来て更に印象を残す。

余談だがこのレッスンはLD児のチビユカちゃんに今非常に有効だ。
チビユカちゃんは即興のクラスに出ている熱心な生徒だが、家で練習した事をずっと繰り返しているので即興とは言えない。私のマネをしたり練習して来た踊りを相手に問いかけるだけでは一方通行だ。ニコニコ笑っているけれど強烈な自我である。が、このビートを変えるレッスンで相手を受け取ってマネでは無く、答えを返す仕組みが少し解って来た(ここまで来るのに約12年かかった。ヤった!)。

さて前述のワークショップのメンバーは何か必ず自分のモノにしようという大変意欲的な素晴らしい人たちだった。私達が見本を見せるとエッ?とかすごい!とか驚いて引いてしまったらどうしよう?と心配していると、結局はやってしまう。2日目のパフォーマンスとして見せる時には私も思わず引き込まれてしまう程の感性の鋭さだった。

遠方から来てくれた障害者を教えている先生達。お年を召されているがそれがまた味わいのある表現となっている。先生達、そしてフレッシュで素直な若者達、それが一つになり、又個性がお互いを助け合う。人間というのは何てしなやかなんだろうと思わせてくれた。

ありがとう!

by 香瑠鼓 >>HP
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by lampslodge | 2008-02-14 13:58 | 2008

2月のメッセージ

朝日広告賞の審査会場で山本寛斎氏と会った。

「カオルコさん、ニューヨーク中の人をびっくりさせるようなことをしたいんだ。」

聞けば夏に大きな企画が控えており、NYの人は、特に踊りに対して日本人が西洋の真似をしているということで寂しいとおっしゃる。
私は答えた。「本当のオリジナルを追求するのであるならそこにいるお客様を知らない間に踊らせたらどうですか?」

丁度今私はASHOKAという革新的なアイデアを持って社会貢献している団体のために自分の即興のメソッドをまとめているところだ。相手を感応して即興するこの方法の中心は「共振」。障害のある方たちとコミュニケーションする時に相手のカラダから発しているものを全身で受け取る。そして一緒に踊る為にはまず自分のエネルギーを強くする(振動を細かくクリアにして)必要があると思ったのだ。逆にこちらの振動が明るく強ければ共振して踊ってくれる。より繊細になれば相手の良さを引き出せるのだろう。
嘘が無い踊りを追求したら障害のある方たちの踊りの素晴らしさが解り、又こちらも嘘が無い対応、心から楽しんでその場にいないと何も言わなくてもカラダは正直ですぐ伝わってしまう。

このような考え方に至ったのは定期的に自然の中に身を置くようになったからだ。混在する生命の生きるエネルギーが都会と共振してしまった私から人間という原始の生命体へと戻してくれる。自分がコントロール出来ない圧倒的な力が、これでいいんだと内包してくれる。私は自然に身を委ねるようになってから自信がついた。物質の全てが振動しているなら一体とまでもこんな感じかな?と私はよく声と体でいろんなモノを表してみる。特に音は空気の振動を鼓膜によって受けるのならモノとして目に見えている存在を別の形で表せるのではないかと試してみる。これには正解が無い。だから本当に面白い。

もうひとつ。共振して踊らす為にはビートが不可欠だ。私達のひと呼吸の間に脈を4回打つというのを聞いてから私は自分の体の中にあるビートを信じるようになった。血液の流れと心臓の見事な調和はあたかも自然や宇宙、未知そのものと人間が調和しているように感じる。自然の中にいると様々な心地良いリズムを感じる私は身体も邪魔するものが無ければ様々なビートを内在していると思う。
それを瞬時に出して切り替えるメソッド創った。一瞬にして力を抜けば声と体の動きでかなり遊べる。相手と組み合わされば全員で1つの楽器のようになる。コミュニケーションの知的レベルが高いのはリズム感であるという脳科学者の説も読んだ。自分の感情、思いに執着しないために一瞬にして切り替え、物事をあらゆる方向からみるのが指導する立場には必要だとワークショップから学んでいる。CMも同じ。短い中にインパクトを与える。切り替えの鮮やかさはリズム感から生まれて来る。

「共振」相手との素敵な触れ合い

しかしネガティブなものまで共振しないために次なるステップへ進まなければいけない。内なる炎を燃やそう。そして自然と共振し続けて行こう。

by 香瑠鼓 >>HP
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by lampslodge | 2008-02-12 13:10 | 2008